
介護事業の開業に役立つ!資金調達のススメ

介護事業を始めるにあたり、十分な額の資金調達をして資金計画を立てることは非常に重要です。計画性をもって開業資金を準備しておかないと黒字経営ができているのに倒産してしまうということも考えられます。資金調達には、「親族から借りる」「融資を受ける」「助成金を利用する」などいくつかの方法があります。どれくらい自己資金があるかによって、資金調達の方法は違ってくるでしょう。ここでは介護事業開業のための資金調達の方法についてまとめています。
自己資金だけにこだわる必要はない!開設支援を検討すべき
介護事業を開業する場合、十分な資金を調達しておく必要があります。開業後収入を得るにも介護報酬は2カ月後に入ってくるため、それまでの人件費や設備費、家賃などを準備し経営可能な状態にしておくのです。そのため自己資金だけでは不足するというケースもあるでしょう。その場合、家族や知人からお金を借りたり、融資を受けたりという方法があります。融資は開業する際や長期的な経営をするために金融機関から資金を調達する方法です。もちろん、返済可能かどうかなど審査が行われ、それに通らなければ融資を受けることはできません。損益計算書や資金繰り表、事業計画書などを提示し返済可能と判断されたときのみ資金を借入することができるのです。
融資を受ける方法としては、すべての書類を自分で準備し交渉するという方法と代行してくれる人に依頼するという方法があります。行政書士や税理士事務所、コンサルタント会社などさまざまな依頼先が考えられます。依頼することで、時間や労力が大幅に削減でき、経営に関する専門的なアドバイスを受けられるというメリットがあるでしょう。
もちろん依頼するには一定の費用が掛かることになります。着手金を一定額支払った後に、融資実行額の数パーセントを支払うという料金体系や毎月の顧問料として数万円ずつを支払う料金体系などさまざまです。いずれも、大切な開業資金の一部を使うことになるので慎重に判断すべきと言えるでしょう。
介護の開業をするなら!どこで創業融資を受けるのが一般的?
介護事業の開業資金調達の場合、株式会社日本政策金融公庫や地域金融機関から融資を受けるのが一般的です。株式会社日本政策金融公庫は、一般の金融機関が行う金融の補完、あらゆる業種への融資を行っています。担保の有無や融資期間などによって利率に違いがあるので細かい確認が必要です。担保なしの借り入れの場合、利子が高めに設定されています。事業資金相談ダイヤルに電話をすれば、創業資金に関する相談をすることができます。
一方、地域金融融機関から融資を受ける場合はプロパー資金ではなく信用保証協会の保証付き融資がおすすめです。信用保証協会が保証をつけることにより中小企業の資金繰りを円滑にします。信用保証協会が保証業務を行うことで地域金融機関としてはスムーズに融資が行われるというものです。全国の都道府県に信用保証協会が存在するため、相談をする場合は最寄りの地域金融機関へ足を運びましょう。
いずれにせよ、融資を受けるには明確な事業計画とともに一定の自己資金が必要になります。いくら融資を受けたいと申請を行っても自己資金がゼロでは、審査としては厳しくなるでしょう。より多くの自己資金があるほど融資を受けられる可能性は高くなるといえるでしょう。信用保証協会の場合、自治体によっては自己資金と同額しか融資を行わないというところもあります。700万円の融資を希望数なら700万円の自己資金を準備数必要があるということです。
返済しなくてもいい!介護事業向けの助成金は?
資金調達の方法には融資を受ける以外にも、助成金を利用するという方法があります。一定の条件を満たし申請を行うことで、国や自治体から補助金が支給されます。助成金は返済する必要がないため、利用できるものはすべて申請を行うほうが望ましいと言えるでしょう。例えば、福祉機器購入・労働環境の整備のために「介護福祉機器等の購入費用に対する助成」があります。介護労働者の身体的負担軽減を目的とし介護福祉機器を導入した場合、上限を300万円とし購入額の2分の1が支給されるというものです。
また、「雇用管理制度導入費用に対する助成」では人事賃金制度や能力開発など雇用管理改善につながる制度等を導入した場合、100万円を上限として費用の2分の1が助成されます。
さらに、実際に経営をスタートしてからも均等待遇、正社員化推進奨励金としていくつかの助成金があります。正社員へ転換するための試験を導入や1人以上転換させた場合、1人目は40万円、2人目以降には20万円ずつ支給される「正社員転換制度」は注目です。正社員と共通の処遇制度を導入、対象労働者に適用した場合60万円が支給される「共通処遇制度」というものもあります。短時間正社員制度を導入、1人以上に適用した場合1人目が40万円、2人目以降が20万円支給される「短時間正社員制度」などさまざまな種類があるのです。
上記以外にも、高齢者や女性を雇用する場合に利用できる助成金や従業員の能力開発に利用できる助成金、介護事業所が活用できる税控除などがあります。開業資金の調達に際し、該当する助成金がどれくらいかるか確認することで開業資金調達の負担軽減につながるでしょう。
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