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介護の人手不足を解消?スキルシェアと混合介護の意味やメリットとは

2020/05/25
介護の人手不足を解消?スキルシェアと混合介護の意味やメリットとは

介護業界は人手が足りていないといわれていますが、その解決策として「スキルシェア」と「混合介護」が注目を浴びています。介護業界で働くのであれば、この2つのキーワードをしっかりと押さえておきましょう。本記事では、スキルシェアと混合介護をわかりやすく解説するとともに、資金面の不安を軽減する「介護報酬ファクタリングサービス」についてもまとめています。

スキルシェア、混合介護

1.介護のスキルシェアとは

この段落では、介護のスキルシェアの概要、および介護におけるスキルシェアの役割などについて解説を行います。

1-1.そもそもスキルシェアとは
スキルシェアとは、個人のスキルを報酬に変えるサービスを指します。休みの日や時間のあるときに、自分のスキルを提供することで、副業として収入を得るというわけです。副業を認める企業が増えてきた影響もあり、スキルシェアは流行の兆しをみせているといえるでしょう。介護の分野では、豊富なキャリアを持っていながらも、結婚や出産などで現場から離れてしまった人がたくさんいます。フルタイムで働くことは難しくても、スキルシェアなら働けるチャンスが広がります。

介護とは違う業界の人の手を借りやすいのもスキルシェアの利点です。例えば、利用者を楽しませるレクリエーションなどは、介護職員以外でも考えられます。むしろ外部からアイディアをもらったほうが、新鮮で面白いものができるかもしれません。

1-2.介護のスキルシェアは何をしてくれるの?資格は?
介護のスキルシェアは多岐に渡ります。身体介助、生活支援などが一般的ですが、なかには楽器演奏や似顔絵書きなど、ユニークなサービスを提供しているところもあるようです。介護のスキルシェアは、介護福祉士や社会福祉士といった国家資格を持っている人が登録していますが、資格をなにも持っていない人もたくさんいます。介護の資格を持っていないとしても、スキルシェアとして働ける仕事は多いです。例えば、家事を手伝ったり、話し相手になったり、といった仕事であれば、誰でもできるでしょう。スキルシェアは個々の持っているスキルで、自分なりに介護業界に貢献できる仕組みなのです。

2.人材を募集したい場合は「スキルシェアサービス」を利用

介護の人材を募集する際、スキルシェアサービスを上手く利用すれば、幅広く人を集めることができます。資格を持ち経験があっても、限られた時間しか働けないベテランは多いです。また、資格は持っていなくても、介護業界で働きたい福祉系の学生や介護業界に転職を考えている社会人なども、役割しだいでは戦力になります。柔軟な条件で求人を出せるスキルシェアは、介護業界の慢性的な人手不足を緩和できる可能性があるといえるでしょう。

3.混合介護とは

混合介護とは、介護保険が適用されるサービスと介護保険適用外のサービスを組み合わせた介護のことです。例えば、デイサービスでお泊りしたいときには、混合介護が必要になります。デイサービスの昼間は介護保険の対象ですが、夜間までは介護保険ではサポートされてないためです。夜間の宿泊をしたいときには、保険外のサービスを利用しなくてはなりません。かつては介護保険のサービスと介護保険外サービスは同時に受けられず、連続であれば可能だという決まりがありました。

しかし、2018年からは規制が緩和され、サービスを提供する価格も自由化されています。価格が自由化されたことで新規の事業者が参入しやすくなり、ベンチャー企業の動きも活発です。混合介護は、スキルシェアとの相性もよいので、混合介護の需要は今後ますます伸びていくでしょう。

4.混合介護のメリットと課題

規制が緩和された混合介護を利用することで、要介護者の生活はより豊かになっています。例えば、買い物に行きたいと思ったとき、介護保険のみを受けている場合は、介護保険で認められているものしか付き添ってもらえません。しかし、買い物を介護保険外サービスに依頼することで嗜好品を買ったり、立ち寄りたい場所に自由に行ったりできます。介護保険で食事介助を受けつつ、そのほかの家事を介護保険外サービスに任せることで、家族の負担を軽減させることも可能でしょう。

混合介護はメリットが多いですが、かかる費用については注意が必要です。保険がきかないため、無計画に利用すると出費が大きくなります。また、混合介護のサービスが多様化した影響で、利用者が困惑するケースもあるでしょう。介護保険外サービス事業者の口車にのって、不要な高額サービスを契約してしまうリスクもないとはいえません。混合介護のバリエーションが増えれば増えるほど、ケアプランを考えるケアマネージャーの仕事が複雑化する懸念もあります。

5.費用面で不安があるなら「介護報酬ファクタリングサービス」

介護報酬は2ヵ月後に支給されるため、費用面に不安を感じる人もいるでしょう。多くの資金をあらかじめ用意できないようであれば、「介護報酬ファクタリングサービス」を利用するのも1つの手です。介護報酬を受け取る権利をファクタリング会社に買い取ってもらうことで、現金をすぐに入手できます。入金にかかる期間はファクタリング会社によっても変わりますが、ほとんどの場合、10日以内には入金されるでしょう。一度ですべてのお金が入るわけではなく、7~8割前後を先に受け取って、残りは翌月に回収というパターンが多いようです。

介護報酬ファクタリングサービスを利用するためには、手数料がかかりますが、ほかの業界のファクタリングに比べると介護は割安の傾向となっています。他業種では10%程度の手数料が一般的ですが、介護事業であれば1%を切る場合もあります。信用のあるファクタリング会社を選べれば、介護事業を起業するときの力強い助けとなるでしょう。

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