
介護現場が抱える人手不足!人材を確保するには

高齢化が進んでおり、老人ホームやデイサービス、訪問看護などを利用する人が増えています。そんな介護の現場ですが、慢性的な人手不足という問題を抱えているのです。介護を必要としている高齢者の人数に比べて、介護士の人数は少なく一人ひとりの負担が大きいのが現実でしょう。介護現場が十分な人材を確保するためにはどうしたらいいのでしょうか。
この記事では、介護現場に人材を呼び込むためにはどうしたらいいのか、具体的な対策について解説していきます。
定期的な面談を行い働きやすい職場作りを目指す
まず大切なことは、介護士が働きやすい職場作りをすることです。介護の現場は、低賃金できつい、大変な仕事だといったイメージを持たれることが多くなっています。そのため、なかなか人が集まりにくいのです。離職率が高いことも問題でしょう。介護士が比較的短い期間で辞めていってしまうので、職員同士でのコミュニケーションが取りにくく人間関係を構築しにくい状況にもあります。そのようなことを解消するためには、定期的な面談を行うことが解決策の一つとなります。介護士がどのような精神状況で働いているのか、職員同志のコミュニケーションはどうか、不満点や改善点はどんなことかといったことを定期的に聞き取りしましょう。まずは、聴く耳を持つことが必要です。次のステップとしては、職員から吸い上げた不満点をしっかりと受け止めて、それらを改善していく具体的な取り組みが大切です。
働きやすい職場環境を整えることで、離職率は低くなります。離職率が低くなれば、施設自体の評判も良くなっていくことが期待できるので、新しい人材を呼び込みやすくなるでしょう。また、面談で職員の本当の気持ちを引き出すためには、日ごろから相談や話をしやすい雰囲気を作っておくことも重要です。普段から「相談しても答えてくれない。邪険にされるだけだ」と思われるような状況だと、面談をしたところで言っても無駄だと思われてしまう可能性が高くなります。そうなると、改善点などを把握することすら難しくなるので、常日頃から風通しの良い職場になるように心がけましょう。介護現場は大変な職場ですが、人を支えて助けることのできるやりがいのある仕事です。職員たちが、そうした仕事を快適に続けられるように、人間関係や労働環境などを定期的に見直して、働きやすい施設を作っていきましょう。
介護関連の資格取得のサポートをする
介護関連の資格取得をサポートすることも、人材不足を解消するための解決策の1つとなります。介護の仕事に興味はあるけれども資格を持っていないので挑戦しにくい、介護業界に転職したいけれども仕事が忙しくて資格を取る時間がない、といった人は多いのです。そのような、介護業界への関心があるのに資格を取る機会がない人を呼び込むことは人材不足解消につながるでしょう。具体的な方法としては、「未経験可。資格取得サポートあり」という内容の求人を出すことです。こうすることで、人が集まりやすくなります。「未経験で、しかも資格がない」とためらっている人は少なくないので、その人たちに来てもらえるようにしましょう。
また、介護士として活躍するためには、資格を取得することが求められます。こうした介護関連の資格を取得するには、費用がかかります。各研修実施校によってこの費用は変わってきますが、6~15万円程度が一般的でしょう。そのような費用は、介護業界へチャレンジしたい人にとっては負担になってしまいます。また、資格を取るのに時間がかかることも、高いハードルとなるでしょう。介護の資格としてメジャーな「介護職員初任者研修」はおよそ130時間の研修が必要となります。介護業界に転職したいと思っても、こうした資格を取る時間がなくて諦めてしまう場合もあるので、介護施設で働きながら資格取得を目指せるようにすると効果的です。資格取得費用の一部を負担してもらえる条件で、働きながら資格が取れるようにするなどのサポート体制を整えることで、人手不足解消の可能性が高まります。
明確な昇給システムの導入
明確な昇給システムを導入することも人材不足の解決策の一つです。介護業界に人材が集まらない要因としては、賃金面の問題が大きいでしょう。この問題を解消するために、しっかりとした昇給システムを導入することが求められます。どれだけ仕事をがんばっても給料が上がらない、キャリアアップできないという状況では人は集まりません。働くうえで給料は重要なポイントになります。資格を取得したら給料がアップする、勤続年数が積み重なる分だけ給料が上がるというように、それぞれのがんばりに見合うような昇給システムを導入することが、職員のモチベーションアップにつながります。
キャリアアップの道筋を明確にしておくことも対策としてはいいでしょう。介護士として長く働き続けていれば、誰しもキャリアアップしていきたいと思うものです。介護長や施設長といった役職やケアマネージャーへの道筋をはっきりさせておくことで、モチベーションのアップにもつながり、人も集まりやすくなります。昇給システムがあったとしても、昇給の条件がわからない、まったく昇給できないということでは職員は安心して働けません。職員がわかりやすいように、どのような昇給システムなのか詳しく提示するといいでしょう。また、一方的に提示するのではなく、職員がきちんと理解できるようにすることが大切です。
リコーリースの介護報酬・障がい福祉ファクタリングは、“負債”扱いにならずに“早期”資金調達ができる介護事業、障がい・福祉事業者向けの金融サービスです。最短5営業日で資金化も可能。サービスの詳細は下記バナーをクリックください。
けあコンシェルでは会員登録いただきますと『実践CaseStudy』や『介護Report』などの介護業界の旬な情報をご覧いただけます。
けあコンシェル会員登録をされた方は、必ず弊社サービスをお受けいただくということではございませんので、お気軽にご登録ください。
地域医療の持続可能性を支えるカギとして、地域医療介護総合確保基金の戦略的活用が問われている。単なる施設整備ではなく、将来の医療ニーズに即した機能重視の支援が求められる。診療報酬による誘導の限界を踏まえ...
厚生労働省は9月29日の社会保障審議会・介護保険部会に、「第10期介護保険事業(支援)計画」(2027〜29年度)に向けた制度改正の論点を提示し、大筋で了承された。3年を1期とする計画期間だけでなく、40年頃...
厚生労働省は1日、介護保険施設などでの感染症対応力の向上を促すための「高齢者施設等感染対策向上加算I」について、施設などが各年度で少なくとも1回、関連の研修や訓練に参加すれば算定できるという考え方を示し...
今回のIGPで行くは東京都小平市にある社会福祉法人黎明会さんに突撃訪問をしました。同行してもらったのはIGPメンバーである株式会社LIXILの腰山さん、三橋さん、岩田さん。今回は同法人の介護老人保健施設を重点的...
厚生労働省はこのほど、2025年2月の「介護保険事業状況報告の概要(暫定版)」を公表した。詳細は以下の通り。●保険給付費▽保険給付費総額/9,461億円▽居宅(介護予防)サービス分/4,588億円▽地域密着型(介護予防...
>>その他サービスを見る
早期資金化!介護報酬ファクタリングサービスで解決!現行の介護保険制度では、国民健康保険団体連合会(国保連)から介護報酬を受け取るまでに約2ヶ月かかり、その間に発生する人件費など資金が必要になります。リコーリースの「介護報酬ファクタリングサービス」を利用すれば、通常より1.5ヶ月も早く資金化することができます。
ご利用者様の預金口座から利用料金を口座振替いたします。弊社の口座振替ネットワークを利用して、電気料金などの公共料金と同じように、ご利用者様の預金口座から利用料を口座振替するシステムです。振替日は4日、20日、27日をご用意しております。
車両リースは、資金の効率的な活用を実現し、メンテナンスなど煩雑な管理業務もアウトソーシングできるため多くの企業に採用されています。一般的に車両リースを大別すると、ファイナンスリースとメンテナンスリースに分類することが出来ます。
商圏分析サービスとは、これからデイサービスの開業をお考えの方、既にデイサービスを開業しており増店をお考えの方へ出店したい地域の情報を提供させていただくサービスです。簡易版では、出店したい地域の商圏内における3種類のレポートを「けあコンシェル」会員様限定で無料にて提供いたします。
利厚生の充実は、優秀な人材確保の切り札です。アウトソーシングサービスを活用することで、豊富で充実したメニューを従業員やそのご家族の皆様へ提供でき、満足度を向上することができます。