
注目は周辺ビジネス!?これからの介護ビジネス

介護ビジネスは介護保健法が施行された2000年に始まってから、まだ10年弱というまだまだ未成熟な分野です。これまで何度か触れてきましたが、介護ビジネスは今後の市場拡大が約束されている、新しいビジネス形態の一つであり、すでに成熟してしまった市場や組織にありがちな慣習にとらわれることなく独創的な感性や創造力が発揮できる、見通しの明るいベンチャービジネスであるとも言えます。
今現在も介護ビジネス分野では、若い経営者がどんどん独立・起業し、介護業態の制度を理解した上で、若々しい感性と独創性で新しい事業を展開し始めています。未成熟だからこそアイデアや創造力が存分に発揮できる土壌があると言えます。そんな背景を踏まえ、これからの介護ビジネス分野で起業を考えている事業主に求められるニーズ、シルバービジネスについてご紹介します。
<介護保険対象分野以外のシルバービジネス>
介護ビジネスとひとくちに言っても、その範囲は介護保険対象分野だけではありません。その“周辺ビジネス”とされるシルバービジネスも同様に、成長していく分野です。
高齢者住宅・介護サービス・生活支援サービスの一体化
今注目されている事業の一つに「サービス付き高齢者住宅」があります。これは2011年の高齢者住まい法改正で新設された許認可性の高齢住宅で、10年間で60万戸の整備が目標とされている厚生労働省と国土交通省の合同事業です。またそういった許認可を受けなくても運営可能な事業の一つとして「コレクティブハウジング」「グループリビング」「グループハウス」など、親族ではない家族同士が集まって一緒に暮らす「高齢者共同住宅」といった形態もあります。
こういった高齢者住宅関連分野に介護サービス、生活支援サービス(家事支援など)を組み合わせた複合的な新サービスが注目されています。すべてのサービスを一事業所で提供するのではなく、介護や医療のサービスについては外部委託を使うといったビジネスの業態も増えています。
また最近では、一人暮らしの高齢者、要介護者に向けたサービスとして配食ビジネス、安否確認サービスも増加しています。安否確認サービスは、高齢者にGPS発信器を持たせて、緊急通報で介護タクシーなどが駆けつけるシステムです。他にも生活を豊かにするサービスの提供や介護ロボット開発といった、実に多種多様な事業、ビジネスの可能性を内包しているのがシルバービジネスの分野です。既存概念にとらわれないシルバー向けビジネスはますます楽しみな市場に発展していきます。
求められる顧客満足度向上の取組み
参入する事業者が増えたことで介護ビジネスも利用者に選ばれるためのサービス、顧客満足度の重要性は今後さらに増していきます。食事やリハビリ、レクリエーションなど普段のサービスにこそ工夫をこらし、他と差別化することが重要です。
また、介護ビジネスにとって地域の評判はとても大切です。地域の人々から良い評判を得て信頼度アップにつなげ、地域ナンバーワンの評判を得ること。これは地域ブランド戦略と呼ばれたりもしますが、今後の介護ビジネスは地域密着型のサービスに移行していく傾向にあることからも、地域性を踏まえ、そこで暮らす人々に寄り添いながら事業所を運営していくことが大切です。
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