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介護職の残業はなぜ多い?残業削減のチェックリスト

2019-06-17
介護職の残業はなぜ多い?残業削減のチェックリスト

人手不足が深刻な介護の仕事は「残業も多い」というイメージをもっている人もいるでしょう。実際、残業が当たり前になってしまっている施設があるのも事実です。そこで、この記事では残業削減に向けて実施すべきチェックリストとともに、多くの介護現場で残業の要因となる業務や記録・申し送りの改善方法について紹介します。

チェック1:役割分担に偏りがないか

介護の仕事と一口にいっても、特別養護老人ホーム(以下、特養)に勤務するか、デイサービスに勤務するか、あるいはホームヘルパーとして働くかなど、勤務先によって仕事内容も変わってきます。

まず、特養のような施設で働く場合は、利用者の介護を24時間行うために早番や遅番、日勤、夜勤などシフト制になるでしょう。それぞれのシフトによって仕事内容がマニュアル化され、それに沿って業務をこなします。しかし、介護は人を相手にした仕事なので、スケジュール通りにいかないことはよくあることです。

たとえば、早番の人が入浴介助を担当し、入浴が終わったら退勤するというスケジュールになっている施設があったとします。しかし、利用者の入浴拒否があったり介助に手間取ったりすると、時間通りに進まないこともあるでしょう。その場合、入浴が終わるまで早番の人は残業をするという暗黙のルールができてしまうこともあります。

他にも、日勤者のタイムスケジュール内に記録時間を設けたとしても、実際には、人手不足のために利用者の介助に当たらなくてはならないことも多く、記録は後回しになってしまう現実もあるようです。その結果、残業をして記録を書くことが当たり前になっている施設もあります。一方で、同じ施設内でも遅番者はナイトケア(寝る準備のこと)を終えたら一切残業をせずに定時で帰れる…というケースもあり、同施設で働いていても勤務シフトによって残業の有無が異なることもあるようです。

これらは、タイムスケジュールを作成する場面で、役割分担に無理があったと考えてよいでしょう。「早番者が入浴を終える」という考え方の役割分担ではなく、早番者の退勤時間までに入浴が終わらなかった場合は、誰が次に入浴介助にあたるのかを検討する必要があります。また、日勤者が記録にあたる時間を確保するため役割分担を練り直すことも大切です。利用者の就寝後でも可能な業務は、遅番者に回すなどの工夫をするのもよいでしょう。

つぎに、デイサービスに勤める場合は、利用者がいるときにはできない後片付けや翌日の準備等で残業になることが多いようです。利用者がいても可能な片付けや準備はスタッフで手分けをして行うなどの工夫が有効です。

最後に、ホームヘルパーが残業する理由としては、利用者宅での家事援助や身体介助が時間内に終わらないことが挙げられます。この場合は、訪問時間内で行える援助内容を今一度見直すことが必要です。

チェック2:介護記録や申し送りに時間がかかっていないか

日勤者が夜勤者へ、または、夜勤者が日勤者へ利用者の様子を報告することを「申し送り」といいます。利用者が20人いたとして、1人に1分ずつの内容を申し送りした場合、簡単に計算しても20分はかかってしまうでしょう。もし、利用者1人に特変(特別な状況)があったら、もっと多くの時間を要することになります。そのため、申し送りの方法を工夫することで介護に当たる時間を増やし、ひいては残業解消につながるのです。たとえば、特変のない利用者に関する申し送りは省略する、急を要さない申し送りは後ほど記録を読むのみとするなどの方法があります。

また、多くの介護現場において残業する要因となるのが記録業務です。利用者が起きている日勤帯はどうしてもやるべきことが多く、記録作業は後回しになってしまいます。そのため、残業をして業務外に記録をするのが当然の流れとなっている施設があるのも事実です。介護記録にかかる時間短縮を目的として、PCに介護記録システムを導入する施設もあります。これは、よく記録する言葉、たとえば「入浴。特変なし」や「巡回。入眠中」などの言葉をあらかじめ登録しておき、選択するだけで記録ができるものです。日常を変わりなく過ごしている利用者の記録は毎日同じ内容を書くことも多いので、簡単に記録がつけられ時間短縮になります。

そのほか、隙間時間で少しずつ記録をとっていく方法も残業の解消には有効です。何人もの記録をまとめて書こうとすると多くの時間がかかってしまいますが、利用者がレクリエーションをやっている合間や排泄介助が終わった時間など空いた時間に1人ずつ書いておく方法もあります。

残業の理由を把握して改善策を練ろう!

介護は、マニュアルがあってないような仕事です。その日の利用者の様子で、タイムスケジュール通りにいかないことも多々あるでしょう。そのため、残念ながら残業をするのが当たり前になっている施設もあります。しかし、ストレスのない働きやすい環境にするには、残業のない職場を目指したいものです。どんな業務で残業をすることが多いのかを把握したうえで、その作業は他の人が行うことが可能なのか、もしくは、他の時間にできないかなどを検討しましょう。残業をなくすには、無理のない役割分担やスケジュールが大切です。

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