
介護職の残業はなぜ多い?残業削減のチェックリスト

人手不足が深刻な介護の仕事は「残業も多い」というイメージをもっている人もいるでしょう。実際、残業が当たり前になってしまっている施設があるのも事実です。そこで、この記事では残業削減に向けて実施すべきチェックリストとともに、多くの介護現場で残業の要因となる業務や記録・申し送りの改善方法について紹介します。
チェック1:役割分担に偏りがないか
介護の仕事と一口にいっても、特別養護老人ホーム(以下、特養)に勤務するか、デイサービスに勤務するか、あるいはホームヘルパーとして働くかなど、勤務先によって仕事内容も変わってきます。
まず、特養のような施設で働く場合は、利用者の介護を24時間行うために早番や遅番、日勤、夜勤などシフト制になるでしょう。それぞれのシフトによって仕事内容がマニュアル化され、それに沿って業務をこなします。しかし、介護は人を相手にした仕事なので、スケジュール通りにいかないことはよくあることです。
たとえば、早番の人が入浴介助を担当し、入浴が終わったら退勤するというスケジュールになっている施設があったとします。しかし、利用者の入浴拒否があったり介助に手間取ったりすると、時間通りに進まないこともあるでしょう。その場合、入浴が終わるまで早番の人は残業をするという暗黙のルールができてしまうこともあります。
他にも、日勤者のタイムスケジュール内に記録時間を設けたとしても、実際には、人手不足のために利用者の介助に当たらなくてはならないことも多く、記録は後回しになってしまう現実もあるようです。その結果、残業をして記録を書くことが当たり前になっている施設もあります。一方で、同じ施設内でも遅番者はナイトケア(寝る準備のこと)を終えたら一切残業をせずに定時で帰れる…というケースもあり、同施設で働いていても勤務シフトによって残業の有無が異なることもあるようです。
これらは、タイムスケジュールを作成する場面で、役割分担に無理があったと考えてよいでしょう。「早番者が入浴を終える」という考え方の役割分担ではなく、早番者の退勤時間までに入浴が終わらなかった場合は、誰が次に入浴介助にあたるのかを検討する必要があります。また、日勤者が記録にあたる時間を確保するため役割分担を練り直すことも大切です。利用者の就寝後でも可能な業務は、遅番者に回すなどの工夫をするのもよいでしょう。
つぎに、デイサービスに勤める場合は、利用者がいるときにはできない後片付けや翌日の準備等で残業になることが多いようです。利用者がいても可能な片付けや準備はスタッフで手分けをして行うなどの工夫が有効です。
最後に、ホームヘルパーが残業する理由としては、利用者宅での家事援助や身体介助が時間内に終わらないことが挙げられます。この場合は、訪問時間内で行える援助内容を今一度見直すことが必要です。
チェック2:介護記録や申し送りに時間がかかっていないか
日勤者が夜勤者へ、または、夜勤者が日勤者へ利用者の様子を報告することを「申し送り」といいます。利用者が20人いたとして、1人に1分ずつの内容を申し送りした場合、簡単に計算しても20分はかかってしまうでしょう。もし、利用者1人に特変(特別な状況)があったら、もっと多くの時間を要することになります。そのため、申し送りの方法を工夫することで介護に当たる時間を増やし、ひいては残業解消につながるのです。たとえば、特変のない利用者に関する申し送りは省略する、急を要さない申し送りは後ほど記録を読むのみとするなどの方法があります。
また、多くの介護現場において残業する要因となるのが記録業務です。利用者が起きている日勤帯はどうしてもやるべきことが多く、記録作業は後回しになってしまいます。そのため、残業をして業務外に記録をするのが当然の流れとなっている施設があるのも事実です。介護記録にかかる時間短縮を目的として、PCに介護記録システムを導入する施設もあります。これは、よく記録する言葉、たとえば「入浴。特変なし」や「巡回。入眠中」などの言葉をあらかじめ登録しておき、選択するだけで記録ができるものです。日常を変わりなく過ごしている利用者の記録は毎日同じ内容を書くことも多いので、簡単に記録がつけられ時間短縮になります。
そのほか、隙間時間で少しずつ記録をとっていく方法も残業の解消には有効です。何人もの記録をまとめて書こうとすると多くの時間がかかってしまいますが、利用者がレクリエーションをやっている合間や排泄介助が終わった時間など空いた時間に1人ずつ書いておく方法もあります。
残業の理由を把握して改善策を練ろう!
介護は、マニュアルがあってないような仕事です。その日の利用者の様子で、タイムスケジュール通りにいかないことも多々あるでしょう。そのため、残念ながら残業をするのが当たり前になっている施設もあります。しかし、ストレスのない働きやすい環境にするには、残業のない職場を目指したいものです。どんな業務で残業をすることが多いのかを把握したうえで、その作業は他の人が行うことが可能なのか、もしくは、他の時間にできないかなどを検討しましょう。残業をなくすには、無理のない役割分担やスケジュールが大切です。
リコーリースの介護報酬・障がい福祉ファクタリングは、“負債”扱いにならずに“早期”資金調達ができる介護事業、障がい・福祉事業者向けの金融サービスです。最短5営業日で資金化も可能。サービスの詳細は下記バナーをクリックください。
けあコンシェルでは会員登録いただきますと『実践CaseStudy』や『介護Report』などの介護業界の旬な情報をご覧いただけます。
けあコンシェル会員登録をされた方は、必ず弊社サービスをお受けいただくということではございませんので、お気軽にご登録ください。
厚生労働省は7月14日付で、「2024年度介護報酬改定に関するQ&A(Vol.18)」を都道府県などの介護保険主管部(局)に発出した。 訪問リハビリテーションや介護予防訪問リハビリテーションは、別の医療機関の医...
日本慢性期医療協会は6月25日、第51回通常総会を都内で開いた。会長に橋本康子氏が、副会長には池端幸彦氏、安藤高夫氏、矢野諭氏、井川誠一郎氏、中尾一久氏の5氏が再任された。 総会冒頭であいさつに立った橋...
社会保障審議会・介護給付費分科会が9日に開催され、2027年度介護報酬改定に向けて、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院、特定施設入居者生活介護について議論した。&nb...
自民党、日本維新の会の「社会保障制度改革協議体」は7日、連立政権合意書に盛り込まれた13項目の社会保障改革の具体的な骨子について合意した。骨子の内容・趣旨は「骨太の方針2026」に反映される。具体的な制度設...
厚生労働省は3日、2040年に向けた地域医療構想を都道府県が策定する際のガイドライン(GL)を公表した。厚労省は40年とその先を見据え、「全ての地域・全ての世代の患者が、適切に医療・介護を受けながら生活し、必...
>>その他サービスを見る
早期資金化!介護報酬ファクタリングサービスで解決!現行の介護保険制度では、国民健康保険団体連合会(国保連)から介護報酬を受け取るまでに約2ヶ月かかり、その間に発生する人件費など資金が必要になります。リコーリースの「介護報酬ファクタリングサービス」を利用すれば、通常より1.5ヶ月も早く資金化することができます。
ご利用者様の預金口座から利用料金を口座振替いたします。弊社の口座振替ネットワークを利用して、電気料金などの公共料金と同じように、ご利用者様の預金口座から利用料を口座振替するシステムです。振替日は4日、20日、27日をご用意しております。
車両リースは、資金の効率的な活用を実現し、メンテナンスなど煩雑な管理業務もアウトソーシングできるため多くの企業に採用されています。一般的に車両リースを大別すると、ファイナンスリースとメンテナンスリースに分類することが出来ます。
商圏分析サービスとは、これからデイサービスの開業をお考えの方、既にデイサービスを開業しており増店をお考えの方へ出店したい地域の情報を提供させていただくサービスです。簡易版では、出店したい地域の商圏内における3種類のレポートを「けあコンシェル」会員様限定で無料にて提供いたします。
利厚生の充実は、優秀な人材確保の切り札です。アウトソーシングサービスを活用することで、豊富で充実したメニューを従業員やそのご家族の皆様へ提供でき、満足度を向上することができます。

けあコンシェルとは







