介護事業経営支援サイト「けあコンシェル」
けあコンweekly記事

介護市場ってホントに参入しやすい? 拡大続ける介護業界の今

2014/09/29
介護市場ってホントに参入しやすい? 拡大続ける介護業界の今

俗にいう「大介護時代」という言葉が示すように、現在日本では総人口に占める65歳以上の人口の割合である高齢化率に拍車がかかり、団塊の世代が65歳を迎える2015年で約26%、後期高齢者となる2025年には約30%を超えるとされ、2025年にはほぼ3人に1人が65歳以上の国になります。

こうした背景から介護サービスの需要はますます増加していく傾向にあり、他のビジネスよりも新たに市場へ参入される方が多いビジネスとなっております。今回はその具体的な“参入しやすさ”について、今後の傾向や厳しい現状も含め知っておきたい基本事項を5つにまとめました。

1.2025年には今の2倍の事業規模へ

今から起業するなら断然介護!?介護ビジネス~抑えておきたい5つの基本情報」の記事でもご紹介しましたが、介護事業の市場規模は、介護保険の介護給付費において2013年で約9兆円、2025年には約20兆円とだいたい今の2倍になるとされています。少子高齢化がすすむ日本の中で、今後右肩上がりの成長が確実とされている市場であり、新規参入が求められる市場でもあります。

2.団塊世代がメインの市場に

またこれから先、介護ビジネスにおいては2015年で65歳となる団塊の世代がメイン顧客層になっていきます。これまでの戦争を知る高齢者層とは価値観が異なることで、そこに新しいビジネスの形が求められると言えるでしょう。さらに今後の高齢者の増加に伴い介護保険内だけでは利用者のニーズに応えきれず、介護保険外のサービス、つまり自費でのサービス創出も必要とされてきます。

3.貸し倒れリスクが少ない

介護事業は一般事業と違って売り掛け先が国になります。報酬の90%が国民健康保険団体連合会(国保連)から支払われるので、貸し倒れのリスクは比較的少ないビジネスといえます。また通所介護、訪問介護、小規模多機能型とサービスによって業態やルールが決められている点も、他の一般的なビジネスとは大きく違うところです。

4.継続してご利用頂きやすい、在庫リスクがない

介護事業は一般的に「サービス業」に分類されますが、ご利用者やご家族に安心・満足していただけるサービスをきちんと提供できれば、一般的なサービス業(飲食業等)よりも継続してご利用いただきやすいです。他にも「商品」としてモノを扱わないので在庫を抱えるリスクはありません。

5.介護ビジネスのリスクと厳しさ

とはいえ介護ビジネスにはリスクがない、とは言えません。その一つに3年ごとに行われる介護保険法の改定があります。制度改正によって、今までのやり方が通じなくなる、介護報酬が大幅に削減されるといった可能性もあります。こういったリスクは、行政が管轄する事業であるゆえに避けられないのが現状です。

また職員の離職率の高さは業界全体の課題であり、業態が似ているためサービスが画一化してしまい、他との差別化が難しいのも特徴です。今後さらに競争の激化が必至となる厳しい市場でもあります。

新規参入を考えている事業主は地域のニーズ、制度改定の動向を追いながら、よりオリジナリティのあるサービスや取組み、アイデアを練り込みながら参入方法を確立していく必要があると言えるでしょう。

リコーリースの介護報酬・障がい福祉ファクタリングは、“負債”扱いにならずに“早期”資金調達ができる介護事業、障がい・福祉事業者向けの金融サービスです。最短5営業日で資金化も可能。サービスの詳細は下記バナーをクリックください。

介護報酬・障がい福祉ファクタリングを見る

けあコンシェルでは会員登録いただきますと『実践CaseStudy』や『介護Report』などの介護業界の旬な情報をご覧いただけます。
けあコンシェル会員登録をされた方は、必ず弊社サービスをお受けいただくということではございませんので、お気軽にご登録ください。

新規会員登録をする
他にもこんな記事があります

今回のIGPで行くは東京都小平市にある社会福祉法人黎明会さんに突撃訪問をしました。同行してもらったのはIGPメンバーである株式会社LIXILの腰山さん、三橋さん、岩田さん。今回は同法人の介護老人保健施設を重点的...

厚生労働省はこのほど、2025年2月の「介護保険事業状況報告の概要(暫定版)」を公表した。詳細は以下の通り。●保険給付費▽保険給付費総額/9,461億円▽居宅(介護予防)サービス分/4,588億円▽地域密着型(介護予防...

社会保障審議会・介護保険部会は9月29日の会合で、給付と負担の在り方を改めて議論し、65歳以上の1号保険料の負担や、自己負担が2割となる「一定以上所得者」の判断基準の見直しに賛否の声が上がった。引き続き議論...

厚生労働省は9月29日、第10期介護保険事業(支援)計画(2027?29年度)に向けて協力医療機関との連携が図れていない高齢者施設へのマッチングなどを検討していく方針を社会保障審議会の介護保険部会で示した(資料P9...

中央社会保険医療協議会・費用対効果評価専門部会は、2026年度の薬価制度改革の一環として行う医薬品・医療機器の費用対効果評価制度の見直しについて、費用対効果評価専門組織から意見を聞いた。専門組織は、(1)...

けあコンシェルには、こんなサービスがあります
>>その他サービスを見る

早期資金化!介護報酬ファクタリングサービスで解決!現行の介護保険制度では、国民健康保険団体連合会(国保連)から介護報酬を受け取るまでに約2ヶ月かかり、その間に発生する人件費など資金が必要になります。リコーリースの「介護報酬ファクタリングサービス」を利用すれば、通常より1.5ヶ月も早く資金化することができます。

ご利用者様の預金口座から利用料金を口座振替いたします。弊社の口座振替ネットワークを利用して、電気料金などの公共料金と同じように、ご利用者様の預金口座から利用料を口座振替するシステムです。振替日は4日、20日、27日をご用意しております。

車両リースは、資金の効率的な活用を実現し、メンテナンスなど煩雑な管理業務もアウトソーシングできるため多くの企業に採用されています。一般的に車両リースを大別すると、ファイナンスリースとメンテナンスリースに分類することが出来ます。

商圏分析サービスとは、これからデイサービスの開業をお考えの方、既にデイサービスを開業しており増店をお考えの方へ出店したい地域の情報を提供させていただくサービスです。簡易版では、出店したい地域の商圏内における3種類のレポートを「けあコンシェル」会員様限定で無料にて提供いたします。

利厚生の充実は、優秀な人材確保の切り札です。アウトソーシングサービスを活用することで、豊富で充実したメニューを従業員やそのご家族の皆様へ提供でき、満足度を向上することができます。

ページトップへ戻る