
介護ビジネスに必要な資格とは!? Vol.1

介護経営を始めるにあたり、ビジネス成功の鍵を握っているのは介護スタッフの存在です。経験豊富で優秀なスタッフが揃っており、それぞれの能力が最大限に発揮されている事業所は、みるみる業績を伸ばしていくことでしょう。介護ビジネスで質の高いサービスを提供するには、専門的な知識やスキルを持つ専門職の人材が欠かせません。今回はケアマネージャーを中心に、介護業界の専門資格について解説していきます。
ケアマネージャーについて
ケアマネージャーとは、「居宅介護支援専門員」の通称です。 ケアを必要とする人が、支援や介護のための居宅サービスを利用する際、最適なケアを受けられるよう、全体のマネジメントを担当します。
具体的には、要介護などの認定を受けた人と面談をおこない、介護サービス計画書(通称「ケアプラン」)を作成します。そのプランに基づき、さまざまな業者や施設と調整を進めていくのも、ケアマネージャーの仕事です。 そのためケアマネージャーには、介護保険制度の正確な知識と、医療サービスや福祉サービスについて幅広く理解していることが求められます。
ケアマネージャーの資格を取るには?
ケアマネジャーになるには、「介護支援専門員証」という資格を取得する必要があります。そのためには、まず最初に「介護支援専門員実務研修受講試験」を受験しなくてはなりません。合格したら「実務研修」をおこなうことができます。計32時間以上の研修を修了することで、「介護支援専門員」すなわちケアマネージャーの資格を取得できるのです。
現在、受講試験は年1回で、合格率は約15%です。受験できるのは、次のような実務経験を持つ人に限られます。
A.法定資格者で、高齢者介護などの実務経験5年以上
(法定資格者の例)
- 保健師、看護師
- 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)
- 社会福祉士、介護福祉士
- 視能訓練士、義肢装具士
B.資格がなく、老人福祉施設や在宅介護サービス業の実務経験5~10年以上
おもな介護資格について
・訪問介護員(ホームヘルパー)
介護サービスの利用者の家庭を訪問して、食事・排泄・入浴などの身体介護や、調理・洗濯などの日常生活の支援をおこないます。ホームヘルパーの資格は、以前は1級?3級に分かれていましたが、資格取得後のキャリアパスが不十分とされ、厚生労働省による研修体系の見直しがおこなわれました。平成24年度末で3級研修が廃止され、平成25年度より1級と2級は現行の研修制度へ移行・一元化されました。
- 旧「2級研修」
→「介護職員初任者研修」に移行 - 旧「1級研修」および「介護職員基礎研修」
→「介護福祉士養成のための実務者研修」に一元化
制度移行前の研修で資格を取得した人でも、引き続き業務に従事することが可能です。今後は介護人材のキャリアパスをわかりやすいものにして、介護業界で生涯働き続けることができるよう、人材養成システムの改善が進んでいます。なお、介護福祉士については、次回詳しく解説します。
・理学療法士(PT)
理学療法士になるには、国家資格を取得することが必要です。「理学療法士及び作業療法士法」により厚生労働大臣から免許を受けます。専門の養成校(大学・短大・専門学校など)で3年以上学び、必要な知識と技術を身につけた人が、国家試験を受験することができます。すでに作業療法士の資格がある人は、養成校で2年以上学ぶことで、国家試験の受験資格が得られます。
・作業療法士(OT)
作業療法士は、リハビリの専門家です。理学療法士と同じく国家資格を取得し、免許を受けることが必須です。また、作業療法の専門知識や、運動学・生理学・解剖学などの医学知識も必要とされます。国家試験を受験できるのは、専門の養成校で3年以上学び、身体の仕組みや、作業療法の専門知識・技術などを習得した人です。また、実際に働くためには、授業を受けるだけでなく、病院や施設での臨床実習(18週間以上)にも従事することが求められます。
資格編は、次回に続きます。
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