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稼働率がポイント!?ショートステイの経営と成功の秘訣

2016-08-08
稼働率がポイント!?ショートステイの経営と成功の秘訣

介護保険制度上、施設と在宅生活をつなぐ重要な役割を果たしているショートステイ。自宅で介護をしている人にとって、夜ゆっくり休めるというのは、想像以上にありがたいものです。他にも旅行に行くときに預かってもらったり、介護者が入院の必要があるときに利用したり、在宅生活を継続する上でも欠かせない存在といえるでしょう。そんなショートステイですが、その立場と同様経営においても独自の視点を持って運営することが必要となります。ショートステイの経営で成功するためには、どのような点に気をつければよいでしょうか?

差別化を図るにはどうすべき?集客方法のポイント

ショートステイの経営を語る上で欠かせないのが、稼働率。安定した経営を目指すのであれば平均して95%以上は目指したいところですが、これは決して簡単な目標ではありません。確かにショートステイは、介護保険サービスの中でも需要が高い割に供給が追いついていない事業であり、デイサービスやホームヘルプサービスに比べると、稼働率の向上は比較的容易でしょう。ですがだからといって現状にあぐらをかいていると、いつの間にか稼働率が危機的水準にまで下がっていた、ということも十分にあり得ます。介護保険はあくまでサービス。高齢者やその家族に選択の自由があることを忘れてはなりません。サービスの質が低いと判断されたショートステイはたとえ供給不足の市場においても、淘汰されていくのは自然の流れといえるでしょう。以上のことを踏まえた上で、ショートステイの稼働率を向上させるためのポイントを見てきます。これは大きく2点に絞ることができそうです。一つは「受け入れ体制の強化」。もう一つは「ケアの質」です。

家族にとってもっとも使いやすいショートステイとはどのようなものでしょうか?「いつでも・誰でも・好きな期間」利用できる、そんなところではないでしょうか?もちろんこれらの要望をすべて満たすことは不可能です。ですが、可能な限りこれらの要求を満たすための努力は惜しむべきではないでしょう。とりわけ大事なのは「誰でも」の部分です。「いつでも」と「好きな期間」というのは、他の利用者との兼ね合いもあり、事業所側の努力だけでの改善は難しい面もありますが、「誰でも」という点に関しては事業所の努力次第で理想に近づけることが可能です。具体的には胃ろうや吸引といった医療的処置が必要な人を受け入れる体制ができているか、重度の認知症の人を受け入れられるかといった点になります。これらの人を受け入れるためには、医療と介護の連携が欠かせず、高度な介護技術が必要とされます。「誰でも」利用できるように事業所を挙げて取り組むこと。これができているか否かで、受け入れられる人の数は大きく変わってくるのです。

これはそのままもう一つのポイント「ケアの質」に関わる点であり、介護スタッフの教育を行うことでケアの質を上げ、質を上げることで多様な症状の高齢者の受け入れを可能にする、正のスパイラルを作り上げていくことが必要でしょう。

介護スタッフの雇用と教育について

前述した通り、ショートステイで多様な人を受け入れるためには、介護スタッフの質の向上が欠かせません。そしてそのためには事業所全体で教育を行う必要があります。多くの事業所において、ショートステイは特養などの入所課と併設されており、特養のスタッフがショートステイのスタッフも兼ねているケースは少なくないでしょう。それ故に、入所している人と同じような対応を、ショートステイの利用者に対してもしてしまうというのは、ありがちな問題ではないでしょうか?

この問題を解決するためには、そもそも経営者自身がショートステイに求められる役割を十分理解した上で、介護スタッフの雇用と教育に携わっていかなければなりません。他の事業所との差別化を図り、安定した稼働率を目指すためには、経営者自身のショートステイへの理解が欠かせないのです。

スピードと対応力が肝!ショートステイに求められる役割

それでは最後にショートステイが求められている役割とはなにか、今一度確認することにしましょう。一番大きいのは自宅で介護をしている家族のレスパイト(家族の介護負担を減らすこと)でしょう。たとえ数日間であっても、介護の必要性から解放されることで、家族は精神的にゆとりが持てまた新たな気持ちで要介護者に向かい合うことができるようになります。

また施設に入所する前段階としての役割も見逃してはなりません。ショートステイを使う段階になると、家族も自宅での介護に困難を感じてきていると予想されます。家族も本人も施設への入所はまだ考えられないけれど、いつか来るその時に備えて、少しでも準備をしておきたい。ショートステイはそのような気持ちを支える役割もあるのです。経営の観点から見ると、ショートステイで気に入ってもらえればそのまま同法人内の特養に申し込んでもらえるというメリットもあります。

最後に社会的な役割について。ショートステイほど稼働率に血眼になりがちで、かつこれほどまでに社会福祉に貢献できる介護事業は他に類を見ません。ショートステイで受け入れることで、利用した人の生活がどん底から浮き上がったり、一つの家庭崩壊が救われたりすることは珍しくありません。社会的な役割が非常に大きく、地域福祉に大きな貢献を果たすことができる。これこそがショートステイの重要な責務でもあり、喜びでもあるのです。ショートステイを経営する立場として、稼働率に一喜一憂することも大切ですが、たまには巨視的な視点から「地域福祉に貢献する事業」となっているか、見つめ直すことも大事でしょう。

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