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介護ビジネスを軌道にのせるには?経営者が知っておきたい5つの経営ポイント

2014/09/22
介護ビジネスを軌道にのせるには?経営者が知っておきたい5つの経営ポイント

介護保険法が施行されてから、今ではコンビニ並と称されるほど各地で介護事業所がひしめきあっています。その中で経営がうまくいっている事業所もあれば、経営難におちいっている事業所、最悪の場合は倒産してしまう事業所もあります。

経営難といっても様々な原因があります。ただ、その中でも比較的多くの事業所が抱えている問題としてあげられるのが介護事業所で働く職員の問題です。

介護という仕事は利用者の人生に寄り添い、サポートすることで自分自身への学びにも繋がる、とても魅力的な仕事です。しかし現在の介護業界では職員の離職率が高く、慢性的な人手不足が問題になっています。介護ビジネスは決まった商品を売るのではなく、人が人に介護というサービスを提供する仕事です。そのことで職員が過重なストレスを溜め込んでしまうケースもあります。

介護業界ではいかに優秀な人材を確保し、育成していくかが今後の大きな課題となっています。

経営者が知っておきたい5つの経営ポイント

そんな背景から現場で働く職員へのケア、組織運営という視点で、経営をうまく軌道にのせるために経営者が知っておきたいポイントをまとめました。

1.組織としての意志、目標を持つ

介護サービスは決まった形の無いものです。
そのため職員ひとり一人が様々な局面で臨機応変に対応できる力を持ち、利用者の満足感を高めたいという意識を持つことが必要です。
それぞれが高いプロ意識を持ち、問題を前向きにとらえ、議論し、仲間と協力して解決していける体質を持った組織をつくること。
それは経営者自身が「こんな組織をつくろう」という意志、目標を持つことから始まります。

2.ビジョン&方向性の共有

経営者が描く組織のあり方、ビジョン、方向性を職員ひとり一人に明示し、それが理解され、共有されていることが不可欠です。
何度も繰り返し、分かりやすい言葉でビジョンを語る必要があります。
会議の場だけではなく、お昼を食べながら、ちょっとした休憩時間など、あらゆるところで経営者がその想いを「熱く語る」ことが大切です。
そうすることで徐々にそのビジョンが浸透し、それが職員全員の共通目標になります。

3.話しやすい環境をつくる

普段から職員がお互いの業務内容に感心を持ち、知っておくこと、悩みや分からないことが気軽に話せるような雰囲気、場を作ることが大切です。
話すということはストレス解消にも役立ちます。
決まりきった会議や朝礼などではなかなか話しやすい雰囲気は作れません。
例えば『スマイルミーティング』と会議の名称を変えてみたり、話しやすい雰囲気を作るために会議前にちょっとしたゲームをするなど、ひと工夫してみましょう。

4.経営に対する信頼感をもたせる

組織に影響を与える大きな要素に「経営(者)に対する信頼感」があります。
信頼感の欠如は、職員が損得でしか動かなくなる、常に噂や憶測が影で囁かれるようになる、など職場の雰囲気を悪化させます。
また、経営者やリーダーが普段から言っていることを、自ら率先して実行する「言行一致」が重要です。
経営者やリーダーの言行一致は職員の経営に対する信頼感を高め、職員同士の信頼関係をつくります。

5.職員へのストレスケア

職員への言葉かけとして大切なことは「ほめる」ことではなく「ねぎらい」です。
介護というサービス業は、成果物が目に見えづらい面があります。
だからこそ、目に見えない心配りに対して「よくやっていますね」という承認の言葉が意味を持ちます。
こういった「ねぎらい」は経営者やリーダーが率先して行いましょう。
日頃の言葉かけで「自分の取組みを分かってもらえている」「自分を見てもらえている」という自己尊重感をはぐくみ、それが一番のストレスケアになります。

いかがでしょうか。
経営者が知っておきたい5つのポイントとして簡潔にまとめましたが、自社の経営について客観的な分析や意見が欲しい場合は専門の経営コンサルタントに相談してみるのも一つの手段です。

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